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本山寺(美咲町)

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岡山県指定重要文化財 本山寺霊廟保存修理 現場公開

8月3日4日の二日間、美咲町本山寺さんにて修理の現場公開が行われました。
感染症対策等も含めて、美咲町役場の方々、ご住職や総代の方々、設計監理の方々にもご協力いただき誠にありがとうございます。

この霊廟の修理においては、大きくは屋根の葺き替えですが、土台部分の痛みが激しかったり、
建物自体が傾いていたりしました。

今回の現場公開にあたり、お集まりの方々に現地での説明が難しかったため(コロナ対策)
ZOOMを併用しての公開とさせていただきました。



簡単な説明をZOOMで行ってもらい、現場内ではカメラで画面を共有し、参加者の方に
質問等をしていただき、画面越しではありますがお答えしていただきました。


当日の二日間は真夏日で、暑かったですが、参加者の方々お疲れさまでした。
また、美咲町役場の方々、ご住職、総代様、設計監理事務所様、お疲れさまでした!

 

岡山県指定重要文化財本山寺霊廟保存修理工事③

傷んだ土台の取り換え、柱の腐食箇所の根継ぎを行うための、揚屋工事中です。

柱を掴み慎重に揚げていきます。所謂ジャッキアップですね。
車のジャッキアップがイメージしやすいでしょうか。
今回は、傷んだ土台等の取り換えを行います。


持ち上げる柱をしっかりと補強し、慎重にあげていきます。


赤く囲っている部分で、しっかりと上昇したことが確認できます。

今回は、約50㎝ほどジャッキアップしています。

土台と柱が切り離され、傷んだ部位が確認できます。

傷んだ土台を取り替えていき、柱においても腐食部分等を根継ぎしていくこととなります。

 

岡山県指定重要文化財本山寺霊廟保存修理工事②

こけら葺きの屋根の解体へ入っていきます。
 
 

こけら葺きは、薄板を用いて施工されます。文化財の建物などに多く見受けられます。
材料には、ヒノキ、サワラ、スギなどが使われます。

次は、屋根が取り払われ、屋根部分を解体していきます。
野地板を取り外していきます。
 
 

屋根の中が見えてきましたが、傷んだ箇所が多く見受けられます。
可能な限り、当時の材料をそのまま使用できるよう、損傷や劣化の部位を確認していきます。
損傷や劣化の少ないものは、そのまま使用しますが、損傷や劣化が激しいものは、補修を施したり
取り替えていくこととなります。
 

 

 

 

 

 

明日5/20は本山寺常行堂保存修理工事の現場一般公開が開催されます。

県指定重要文化財の本山寺常行堂では、現在茅葺き替え工事の真っ最中です!

明日の一般公開は、近年すっかり珍しくなってしまった茅葺屋根の、葺き替え工程を間近でご覧いただくチャンス!

岡山県教育委員会文化財課様の解説の後に、足場に上って職人さんの話を直に聞くことができます。

茅葺きに関する疑問をこの機会に解消されてはいかがでしょうか?

〈本山寺常行堂保存修理工事の現場一般公開〉
1 日 時 平成29年5月20日(土曜日)14時00分 14時20分 14時40分 15時00分の計4回
2 場 所 久米郡美咲町定宗403
3 主 催 宗教法人本山寺
4 協 力 岡山県教育委員会 美咲町教育委員会
5 参加費 無料