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天神宮神社本殿改修工事


建部町の天神宮神社では屋根の改修工事が進んでいます。
構造の補強をし、檜皮葺から銅板葺に葺き替えます。
写真の白い丸太を桔木(はねぎ)といい、軒先を“てこの原理”で持ち上げています。
この野太い材料を小屋裏に潜ます発明により、日本建築は軽やかさを手に入れたといいます。

<天神宮神社本殿>
岡山市北区建部町中田38番地
創建は不詳であるが鎌倉時代の勧請と伝えられる。永禄年間(1558‐1570年)に火災で社殿等焼失。延宝2年(1674年)再建、更に弘化4年(1847年)再建。【建部町史より】

 

旧閑谷学校/泮池



旧閑谷学校の泮池の崩れた石垣を調査する為に、池に生息しているコイやフナを安全な場所に保護し、大きな土のうで堰を作り水を抜く工事をさせていただきました。

藤原組の強みは、建築と土木の両方を専門にし、また直営で施工するところです。

土木部門は日々道路・河川・海岸・下水などを施工していますが、
建物を建てる時は、この土木部門が土地の造成・建物の基礎・外構等、責任を持って担当いたします。

<旧閑谷学校泮池>
中国上代の諸候の学校である頖宮(はんきゅう)の制に擬してつくられたものである。半円形の池がつくられるのが普通であるが、閑谷学校の場合は、幅七M、長さ八十Mを超える長方形である。石橋は国の重要文化財に指定されている。【旧閑谷学校公式HPより

 

 

川嶋ノ宮八幡神社/正遷座祭

川嶋ノ宮八幡神社本殿の改修工事が無事に終わり、神様に仮の社から新たになった御本殿にお戻りいただく、「正遷座祭」が10月19日にとり行われました。
弊社は山陽瓦様のもとで大工仕事を担当させていただきました。

祭典では、御遷座に続き山陽瓦様・氏子惣代様・宮司様がプロジェクトに込めた思いを話されました。皆様方の長年に渡る悲願が成されるときに弊社がお手伝いできた事を誇らしく思います。

若々しい御本殿からは、以前にも増して力強い御神威を感じることが出来ました。


<川嶋ノ宮八幡神社本殿>
入母屋造 向拝1間 桁行3間 梁行2間
所在地:岡山県倉敷市酒津八幡山1115番 
鎮座する八幡山は、高梁川河口(川嶋河)の最高峰で、古くから流域の民を守る神の山として信仰されたそうです。平安期には戦乱平定の記念に神への感謝と、当地の平穏への祈りを込めて、八幡大神ら神々を勧請し祀り、この川嶋ノ宮八幡神社が成立したといいます。
 

 

極楽寺本堂改修工事

直島の極楽寺本堂の半解体工事がもうすぐ着工になります。
元禄年間(320年程前)に建立され、
唐破風向拝を設けた妻入りの堂は、他に類例が少なく、直島町の文化財に指定されています。

地域の方々に大切にされてきた立派な御堂ですが、
残念なことに、近年シロアリの被害に遭い、屋根が傾くほどの状況にあります。

この度の工事では、シロアリの食害にあった部材を新材に取替え、元の健全な状態に戻します。
シロアリって怖いですよ!!



<八幡山長寿院極楽寺本堂>
所在地:香川県香川郡直島町字高田浦738番

 

川嶋ノ宮八幡神社本殿修理工事


㈱山陽瓦様のもとで、川嶋ノ宮八幡神社本殿修理工事のお手伝いをさせて頂いております。
藤原組が担当している大工仕事は瓦の下地まで完成しました。瓦の葺き上がりが楽しみです。

御本殿はもと檜皮葺で、着工前は鋼板が葺かれていましたが傷みがひどい状態でした。
この度の工事では本瓦に葺き替える為に、
屋根瓦が美しく映え、且つ頑丈な構造の小屋組みに作り替えました。

着工前


完成


<川嶋ノ宮八幡神社本殿>
入母屋造 向拝1間 桁行3間 梁行2間
所在地:岡山県倉敷市酒津八幡山1115番
鎮座する八幡山は、高梁川河口(川嶋河)の最高峰で、古くから流域の民を守る神の山として信仰されたそうです。平安期には戦乱平定の記念に神への感謝と、当地の平穏への祈りを込めて、八幡大神ら神々を勧請し祀り、この川嶋ノ宮八幡神社が成立したといいます。

 

金山寺護摩堂保存修理工事



                                               ⇩


平成23年から平成25年にかけて金山寺護摩堂の保存修理工事をさせていただきました。
金山寺は岡山市の北方に位置する天台宗の古刹で、護摩堂は火を焚いて祈る修法を行う建物のことです。

護摩堂は桁行三間、梁間四間、入母屋造、本瓦葺、正面一間向拝付の建物で、天正三(1575)年に建立されたと伝えられています。
建築年に関しては、修理報告書によると享保元-三(1716-1718)年の再建説があるそうです。

50年程前に屋根替え修理が行われて以降、大きな修理はされていませんでした。

この度の修理は半解体修理で、小屋組、壁、軒廻り、造作及び軸組の一部までを解体し、屋根は本瓦葺きを全面葺き直しました。

宮殿は解体せず、塗装のみ修理しました。彩色は現状修理を基本とし、塗膜の大部分が剥離した箇所については塗り直しを行いました。部分的に文様が欠損している箇所については、現存する彩色塗膜を剥離止めし欠損部分のみ補修しました。

<金山寺護摩堂>
 岡山県指定重要文化財(昭和25年指定)
 岡山県岡山市北区金山寺481番地

 

 

旧吹屋小学校校舎保存修理工事②

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みなさんこんにちは。明日9/10(土)は旧吹屋小学校の修理現場一般公開です。
解体工程の現場公開は今回で最後ですので、ぜひお越しくださいね。

明日、現場に足を踏み入れると、見渡す限りの柱や梁や壁の部材に「札」が貼られていることに気が付くと思います。

これは「番付札」というものです。

文化財建造物の保存修理では、既存部材は元の形で元の位置に戻す原則があります。

そのため各部材には、解体前に位置や向きを記した「番付札」を貼りつけておきます。

旧吹屋小学校は、床面積1300平米程もある大きな建物ですが、建物を構成するほとんど全ての部材にこの「番付札」を貼り付けてあります。

大工さんはこの札を頼りに、ばらばらに解体した校舎を元通りに組み立てていきます。

<第4回 修理現場公開>
場所 :岡山県高梁市吹屋1290番1 旧吹屋小学校
日時 :平成28年9月10日(土曜日)10時00分~14時30分(30分ごと)
※14時30分が最終の回となります。

詳しくはこちらの高梁市役所HPをご覧ください。

 

 

旧吹屋小学校校舎保存修理工事①/工事現場見学会のお知らせ



いよいよ来週末9/10(土)に、藤原組が大工仕事を担当している旧吹屋小学校校舎保存修理工事の現場見学会が開催されます。

この校舎は明治33から42年に建てられ、平成24年の閉校までの長きに渡り現役の木造校舎として国内最古でした。平成16年には岡山県の重要文化財に指定されています。

現在は「学びの拠点」として再生するために、一旦全解体して、コンクリートの基礎を新設の上、耐震補強を施して復元する工事をしています。

今回の見学会では、屋根と壁の解体を終えた骨組みの姿をご覧頂けます。
是非お越しください。

<第4回 修理現場公開>
場所 :岡山県高梁市吹屋1290番1 旧吹屋小学校
日時 :平成28年9月10日(土曜日)10時00分~14時30分(30分ごと) 
※14時30分が最終の回となります。

詳しくはこちらの高梁市役所HPをご覧ください。

 

 

旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)保存修理工事


みなさんこんにちは。岡山県瀬戸町の工務店、藤原組です。きびしい残暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

先月末まで一年間に渡り保存修理工事させていただいた『旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)』をご紹介いたします。

この門は、江戸時代に当地岡山のお殿さまが庶民の為に設けた学校『旧閑谷学校』にあります。学校では儒教を教育したので孔子を祀る聖廟が造営され、廟の正門としてこの建物は建てられたようです。

併せて学校の校門でもあるので、『旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)』という少し難しい名前をしています。

(鶴鳴門)とは何かといいますと、門扉を開け閉めするときの“キュイキュイキュイ”という音が、鶴の鳴き声に似てついた美称です。かくめいもん と読みます。

花頭窓を配した付属屋が両脇につくことで、中国の牌楼を思わせる中国風の姿をしています。

建築は江戸時代中期・総けやき造り・方一間・一重・切妻造・備前焼本瓦葺・左右付属屋付で、工法にも特異なものがあり、国の重要文化財に指定されています。