旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)保存修理工事
みなさんこんにちは。岡山県瀬戸町の工務店、藤原組です。きびしい残暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
先月末まで一年間に渡り保存修理工事させていただいた『旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)』をご紹介いたします。
この門は、江戸時代に当地岡山のお殿さまが庶民の為に設けた学校『旧閑谷学校』にあります。学校では儒教を教育したので孔子を祀る聖廟が造営され、廟の正門としてこの建物は建てられたようです。
併せて学校の校門でもあるので、『旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)』という少し難しい名前をしています。
(鶴鳴門)とは何かといいますと、門扉を開け閉めするときの“キュイキュイキュイ”という音が、鶴の鳴き声に似てついた美称です。かくめいもん と読みます。
花頭窓を配した付属屋が両脇につくことで、中国の牌楼を思わせる中国風の姿をしています。
建築は江戸時代中期・総けやき造り・方一間・一重・切妻造・備前焼本瓦葺・左右付属屋付で、工法にも特異なものがあり、国の重要文化財に指定されています。