HOME
»
fujitter
»
カテゴリー:文化財

fujitter

重要文化財旧閑谷学校聖廟中庭、東階・西階保存修理工事 完成

昨年度より、工事させて頂いていた、旧閑谷学校校門から真っすぐ奥に見える建物で、孔子様が祀られている、聖廟の手前にある中庭、東階・西階の保存修理工事が
完成いたしました。
中庭


     中庭内部            中庭背面

      東階             東階内部     

      西階              西階内部

備前近くへ御出での際は、お越しください。
 

 

旧閑谷学校/泮池



旧閑谷学校の泮池の崩れた石垣を調査する為に、池に生息しているコイやフナを安全な場所に保護し、大きな土のうで堰を作り水を抜く工事をさせていただきました。

藤原組の強みは、建築と土木の両方を専門にし、また直営で施工するところです。

土木部門は日々道路・河川・海岸・下水などを施工していますが、
建物を建てる時は、この土木部門が土地の造成・建物の基礎・外構等、責任を持って担当いたします。

<旧閑谷学校泮池>
中国上代の諸候の学校である頖宮(はんきゅう)の制に擬してつくられたものである。半円形の池がつくられるのが普通であるが、閑谷学校の場合は、幅七M、長さ八十Mを超える長方形である。石橋は国の重要文化財に指定されている。【旧閑谷学校公式HPより

 

 

旧吹屋小学校校舎保存修理工事②

  ⇄ 

みなさんこんにちは。明日9/10(土)は旧吹屋小学校の修理現場一般公開です。
解体工程の現場公開は今回で最後ですので、ぜひお越しくださいね。

明日、現場に足を踏み入れると、見渡す限りの柱や梁や壁の部材に「札」が貼られていることに気が付くと思います。

これは「番付札」というものです。

文化財建造物の保存修理では、既存部材は元の形で元の位置に戻す原則があります。

そのため各部材には、解体前に位置や向きを記した「番付札」を貼りつけておきます。

旧吹屋小学校は、床面積1300平米程もある大きな建物ですが、建物を構成するほとんど全ての部材にこの「番付札」を貼り付けてあります。

大工さんはこの札を頼りに、ばらばらに解体した校舎を元通りに組み立てていきます。

<第4回 修理現場公開>
場所 :岡山県高梁市吹屋1290番1 旧吹屋小学校
日時 :平成28年9月10日(土曜日)10時00分~14時30分(30分ごと)
※14時30分が最終の回となります。

詳しくはこちらの高梁市役所HPをご覧ください。

 

 

旧吹屋小学校校舎保存修理工事①/工事現場見学会のお知らせ



いよいよ来週末9/10(土)に、藤原組が大工仕事を担当している旧吹屋小学校校舎保存修理工事の現場見学会が開催されます。

この校舎は明治33から42年に建てられ、平成24年の閉校までの長きに渡り現役の木造校舎として国内最古でした。平成16年には岡山県の重要文化財に指定されています。

現在は「学びの拠点」として再生するために、一旦全解体して、コンクリートの基礎を新設の上、耐震補強を施して復元する工事をしています。

今回の見学会では、屋根と壁の解体を終えた骨組みの姿をご覧頂けます。
是非お越しください。

<第4回 修理現場公開>
場所 :岡山県高梁市吹屋1290番1 旧吹屋小学校
日時 :平成28年9月10日(土曜日)10時00分~14時30分(30分ごと) 
※14時30分が最終の回となります。

詳しくはこちらの高梁市役所HPをご覧ください。

 

 

旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)保存修理工事


みなさんこんにちは。岡山県瀬戸町の工務店、藤原組です。きびしい残暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

先月末まで一年間に渡り保存修理工事させていただいた『旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)』をご紹介いたします。

この門は、江戸時代に当地岡山のお殿さまが庶民の為に設けた学校『旧閑谷学校』にあります。学校では儒教を教育したので孔子を祀る聖廟が造営され、廟の正門としてこの建物は建てられたようです。

併せて学校の校門でもあるので、『旧閑谷学校聖廟校門(鶴鳴門)』という少し難しい名前をしています。

(鶴鳴門)とは何かといいますと、門扉を開け閉めするときの“キュイキュイキュイ”という音が、鶴の鳴き声に似てついた美称です。かくめいもん と読みます。

花頭窓を配した付属屋が両脇につくことで、中国の牌楼を思わせる中国風の姿をしています。

建築は江戸時代中期・総けやき造り・方一間・一重・切妻造・備前焼本瓦葺・左右付属屋付で、工法にも特異なものがあり、国の重要文化財に指定されています。