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閑谷神社本殿保存修理工事(続き②)

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閑谷神社本殿保存修理工事(続き②)

前回の続きです。
普通の本葺きならば平瓦葺き→丸瓦葺きなのですが、
今回は丸瓦の下地が木材なので、平瓦と同時に丸瓦下地を施工します。




掛唐草、掛巴等の納まりも決まって、下地の施工です。
瓦座は一部腐敗していので、取替を行いました。


平瓦葺き、丸瓦下地施工完了です。
瓦も現代の瓦と違って1枚1枚形が違うので配置など色々と苦労しました。


軒巴瓦取付です。玉縁を20㎝程度の銅釘で留めていきます。
下地の木部がが固くて、銅釘(柔らかい)が長いので、銅釘が曲がって入っていかない様に
十分注意して施工しました。


丸瓦葺きです。丸瓦も全て長さ、巾、色合いが違うので、配置決めは難易度高めでした。


箕甲廻りの施工です。掛唐草、掛巴、抱き丸瓦、面戸瓦など雨仕舞を考え、原寸を書きます。
今回工事は保存修理工事で基本計画は現状復旧ですが、納まりが悪いところは監理者と協議して
改善していきます。


鬼瓦、鳥衾取付です。


大棟の水板など取付です。乾式工法(箱棟)なので土を使いません。
着工前大棟がが腐っていたので、原寸を書いて漏水の原因を突き止めた結果
熨斗勾配ではないかという結論に至りました。
しかし、鬼瓦の大きさ、高さを変えれないので、大棟にルーフィングを巻きました。
何年持つだろうか……不安。


破風板廻りの漆喰塗りです。上の写真は下地となる木摺り(杉、柾目)を留め付けています。



砂漆喰塗り(中塗り)です。


漆喰塗りです。すっごい時間掛かります。


左官さん一人で3か月掛かりました。


南側(内側)土台がシロアリに食いつぶされています。直さなければ!


直しました。


避雷針の設置工事です。



2/8(土)現場一般公開の様子です。今回も県内外問わず多数の方が来られていました。
実施できてよかったです。


完成です。


完成です。


完成です。


あとは素屋根、外部足場解体のみ。
最後まで気を引き締めて頑張ります!!!